
2018年7月5日に発売され、ジムニー愛用者から賞賛の声があがっている4代目“新型ジムニー”。
オフロードを苦ともせずに走り抜ける逞しさと、軽ではなかなか見られない荷室の大容量は、ジムニーならではの魅力と言えますね。
そこで、新型ジムニーの後部座席や荷室を利用した、快適な車中泊のコツをお教えしちゃいます!
目次
新型ジムニーの後部座席の広さは?座り心地は?
ジムニーと言えば2ドアで後部座席が狭いという印象が強いですよね。
また、アウトドア好きやオフロードを走ることが多いという人が乗るために作られた車といっても過言ではないほど、乗り心地にはあまり力が入っていないとも言えるのがジムニーの特徴。
しかし、軽とは思えないほどの大きなタイヤのおかげで、大体の道の中はビクともせずに走ることができます。

出典:http://www.suzuki.co.jp/car/jimny/?cid=p_jm_gg_ris_sea_jm-107_20180706&utm_source=gg&utm_medium=cpc&utm_campaign=jm&utm_content=risCM
新型ジムニーの後部座席の広さとしては、先代のジムニーより「広い」と感じられる人がほとんど。
シートの座り心地についても、お世辞にも「良い」とは言えないでしょう。
先ほども記述した通り、ジムニーは2ドアであるため、後部座席に乗り込むには助手席や運転席を倒す必要があります。
外から見たイメージよりも、狭くて硬くて座りにくいというのが正直な感想でしょう。
とは言え、実際に先代のジムニー比べたら、後部座席が若干広くなったというのは間違いないようです。
さらに、天井が高くなり、窓も大きくなったことで、圧迫感は今までよりも解消されていると感じられます。
しかし、いくら広くなったとはいえ、前の座席から後ろの座席までの間は約100mmほど。
そして座席シート自体の奥行きは約400mmとなっており、数字だけで見ても、やはり「狭い」と感じるのがホンネですね。

出典:http://www.suzuki.co.jp/car/jimny/interior/
近距離の移動ならともかく、長距離を走るにはずっと乗りっぱなしだとキツイと感じてしまいます。
しかし、全く乗れないというわけではないため、小まめに休憩しながら交代で後部座席に座るという方法なら、多少の長距離も不可能ではありません。
また、シートベルトも付いているため、チャイルドシートが必要な子どもでも乗ることが可能。
とはいえ、やはり長い時間乗りっぱなしの状態は厳しいと考えておいた方が良いですね。
お父さんが釣りやオフロードを走るのが好きなアウトドア派で、子どもを乗せて遊びに連れていきたいと思っていたのだとしたら、かなりの安全運転で、揺れが最小限になるように気を付けなければ、車酔いで気分が悪くなってしまう可能性があります。
車酔いというのは、車種というよりも運転スキルによるものが大きいため、ゆっくりと運転してあげるだけで三半規管への刺激が少なくなるのです。
乗り物酔いをすると、「乗り心地の悪い車」と感じさせてしまうため、できるだけそう思わせないような運転をするべきですね。
さらに、後部座席のポイントとして、XC・XLには「12段階リクライニング」が装備!
このリクライニングは左右で独立しているため、乗っている人の好きな角度に変えることができ、ゆったりと乗ることができますよ。
新型ジムニーの荷室容量と上手な使い方
新型ジムニーのラッジスペースは352Lと大容量!
後部座席を倒すとフラットになり、使い勝手が最高なんです。
まず、2人乗車時での荷室床面長は980mmで荷室高は850mm、そして荷室幅が1300mmと広々!
これは、9.5インチのゴルフバッグを横向きで2個、それも並べて乗せられるほどの広さなんです。
これならちょっとしたキャンプ道具や登山道具もバッチリ乗せて遊びに行くことができますね。
さらにXC・XLなら、3人乗車時でも片方の後部座席を倒して荷物を乗せることができるため、スペースを無駄なく使うことができます。
乗車人数とその時々での荷物によって、倒したりそのままにしておいたりと、さまざまな使い方ができる、それが新型ジムニーの魅力なのです。

出典:http://www.suzuki.co.jp/car/jimny/luggage/
また、乗せられるのはゴルフバッグまでの長さが限界ではありません。
助手席を限界まで前に出し、そのまま後ろに倒せば後部座席からフルフラットとなり、脚立などの長い荷物だって積め込めちゃうんです。
仕事で大きいものや長いものを乗せて動かなければいけないという人には、新型ジムニーはピッタリな車なのですね。
その室内長はなんと1795mm!
先代のジムニーでは1685mmと約100mm短かったので、多少広くなった分使いやすくなりました。
ボディの大きさは、軽自動車の規定の範囲に収めなければいけないために、先代とほとんど変わりがないのですが、それにも関わらず、室内スペースを広くすることに成功。
その時々によって、自分の思った通りにカスタムできるのは嬉しいですね。

出典:http://www.suzuki.co.jp/car/jimny/luggage/
新型ジムニーでの車中泊は?自作でベットを作っちゃおう!
先ほどから、後部座席と助手席を倒すことでフルフラットになるとご紹介してきましたが、新型ジムニーでの車中泊は快適なのでしょうか?
結果からお伝えすると、「新型ジムニーでの車中泊はそれなりに快適」であるといえます。
とはいえ、いくらフルフラットと言っても、完全に真っ直ぐなわけではありません。
助手席を倒すと、どうしても座面と背面の間にくぼみができてしまうのです。
そこさえクリアしてしまえば快適な車中泊が実現!
そこのくぼみをなくせるよう、クッションやタオルを丸めて入れるというのも一つの手ですね。
中には、すのこに台を付けて高さを出すという人もいるようですが、使わないときにそのすのこが車内にあるというのは邪魔くさいと感じてしまう方が多いと思います。
普段乗ることを考えたら、小さく収納できるものに絞って車中泊グッズを揃えるのがオススメです。

出典:http://www.suzuki.co.jp/car/jimny/luggage/
もともと、先代のジムニーでも車中泊ができないというわけではありませんでした。
しかし、先ほども触れたように、新型ジムニーは室内長が先代から約100mm長く作られているため、単純に身長が160cmの人しか寝られなかったのが、170cmの人まで寝られるようになったということになります。
たった100mmでも、なかなか侮れませんよ。
もし助手席のくぼみを解消できたのなら、そのうえにマットレスを敷いてみましょう。
これがあるのとないのとでは、寝心地がかなり違います。
ベッド用のマットレスではなく、もう少し簡易的なアウトドア用のマットレスですよ。
収納時はクルクルっと丸めて仕舞えるものもあるため、場所も取らずとっても便利です。
夏はそれにタオルケットやバスタオルをかけて寝れば良いですが、冬はそれだけだと寒いですよね。
軽に布団なんて積んでおけるわけもないため、代替品として寝袋を選ぶのが賢い方法。
こちらも小さく収納できて邪魔にもならず、筒状になっている寝袋からは暖かみが逃げないため、想像以上にホカホカ寝られるものです。
さらに、窓から車中が見えてしまうのを防ぐため、カーテンは必須アイテムですね。
これだけは、ピッタリ合った物を使った方が日の光も遮りプライベートな空間を作り出すことができます。
すき間の空いている状態だと、うかつに着替えることもできませんよね。
できることなら、純正のカーテンを購入しておきたいところです。

出典:http://www.suzuki-accessory.com/jimny/HTML5/pc.html#/page/14
熟睡とまではいきませんが、十分寝ることができる新型ジムニー。
道具の使い方次第で、簡易ベッドを作ってしまうことができますよ。
ただし、車中泊ができるのはせいぜい2人。
足は座席前に降ろせるため、身長180cmほどの男性でも寝ることができますが、息苦しさは感じてしまうのは覚悟しておかなければいけませんね。
「新型ジムニー」で車中泊!後部座席や荷室を利用し快適に まとめ
大体、20年に1度の間隔でフルモデルチェンジをしているジムニー。
オフロードや雪道を走るのにはとても頼もしいですが、長距離の旅行で乗るにはかなりの気合入れが必要です。
ガタゴトと走っている道の段差や振動などの感覚を楽しみたい人であればジムニーは最適。
このジムニー独特の乗り心地を好んで選ぶ人もいるぐらいなので、それにプラスして車中泊が快適となればマニアにとって嬉しいことこの上ないでしょう。
軽自動車とは思えない荷室の充実感も考えたら、かなりハイスペックな車だと言えるのではないでしょうか。