
2018年7月に、20年ぶりのフルモデルチェンジでのジムニーが発売されました。
また、普通自動車のジムニーシエラも同時に発売されます。
非常に人気があり、納車にかなり待つことも多いようです。
そんな新型ジムニーの燃費についてご紹介します。
目次
新型ジムニーは燃費が他の軽自動車と比べて悪い?理由は?

出典: http://www.suzuki.co.jp/car/jimny/
ジムニーシリーズは上のイメージ写真のようにオフロード走行を得意としているため、燃費に関しては目をつむっているユーザーが多いようです。
新型ジムニーとはどんな車で、燃費はどのくらいなのでしょうか。
新型ジムニーの燃費はどのくらい?
5MT
燃料消費率※1(国土交通省審査値) ※2 |
16.2 km/L |
市街地モード※2 | 14.6km/L |
郊外モード※2 | 17.5km/L |
高速道路モード※2 | 16.5km/L |

出典:http://www.suzuki.co.jp/car/jimny/
新型ジムニーの燃費はどのぐらいなのでしょうか。
公式の発表によると、5MTの場合は以上のようになっています。
ジムニーはラダーフレームを採用しているので、他の軽自動車より車体が重くなっています。
ラダーフレームについては下記で説明します。
そのためほかの軽自動車に比べると燃費がかかります。
燃費を気にせずオフロード走行を楽しみたいドライバーにはぴったりです。
燃費が悪い理由はジムニーは頑丈だから!?

出典:http://www.suzuki.co.jp/car/jimny/safety/
写真のような軽量衝撃吸収ボディーTECT[テクト]を採用しています。
ジムニーの燃費が悪いのはやはりオフロード走行を意識したギア比と車重にあるようです。
ジムニーはオフロードを低速で走り抜けることが醍醐味です。
どちらかというと高回転で高速を走ることは得意ではないのかもしれません。
だからこそ ジムニーシリーズの特徴は何と言っても頑丈な作りと力強い走りと言えるでしょう。
ラダーフレーム
ジムニーは写真のようなラダーフレームという構造を採用しています。
頑丈なラダー(英語ではしごのこと)型のフレームが内部を守っており、多少破損したくらいでは内部に大きな影響を受けずに走ることができます。
いわば車の背骨のようなものです。
最近はモノコック型といって、車のボディに強度を持たせてエンジンなどを守る構造の車が増えています。
こちらはラダーフレームが背骨なのに対して、エビの殻のようなイメージです。
リジット式サスペンション
モノコック型はフレームがないので軽いのですが、ボディが破損すると中のエンジンなども影響を受けやすい構造になっています。
また、ジムニーはリジット式サスペンションを採用しています。
リジット式サスペンションとは、右と左のタイヤが軸でつながっている構造のことです。
左右のタイヤがつながっているため、構造が簡単で壊れにくいのです。
これに対して右と左のタイヤがつながっていない独立懸架式サスペンションがあります。
こちらはタイヤがそれぞれ独立して動くので乗り心地がいい反面、リジット式より構造が複雑になるので故障がおきやすくなります。
他にも様々な特徴がありますが、ジムニーはとにかく頑丈で壊れにくいことが特徴と言えるでしょう。
先代ジムニーと比較すると?
引用http://www.suzuki.co.jp/car/jimny/
新型ジムニーは先代のものと比較すると、どのような特徴があるのでしょうか。
まず外装ですが、これは先代のものがやや丸みを帯びていたのに対し、新型はクロカン色の強いごつごつとした形状になっています。
色のラインナップも13色と、外装にこだわりを感じられます。
それに対し内装はシンプルでより実用的なものとなりました。
写真のように、全体的に反射を抑えた色味を採用し、キズや汚れのめだちにくい加工をしています。
また、エンジンはより燃費性能が向上した「R06A型」を搭載しています。
ジムニーの実燃費は実際どのくらい?
新型ジムニーの燃費は上記の通りですが、公表されている燃費と実燃費は違うものです。
ではジムニーの実燃費はどのくらいなのでしょうか。
自分で実燃費を測るやり方もご紹介します。
そもそも実燃費とは?
実燃費とは、実際にその車に乗って走行した時の燃費をいいます。
カタログに載っている燃費は最高の条件ではこのぐらいの燃費ですよという数字なので、実燃費の方が燃費が悪いことが多いです。
カタログに載っている燃費を「カタログ燃費」といって実燃費と区別したりします。
実燃費の測り方を紹介します。
まずガソリンを満タンにして、その時のメーターの数字を確認しておきます。
ある程度の距離を走ってから、またガソリンを満タンにします。
その時のメーターの数字を確認しておきます。
二回目に満タンにしたときに、どのくらいガソリンを入れたか確認します。
最初のメーターの数字と走った後のメーターの数字の差を、二回目に入れたガソリンの量で割ると実燃費が出ます。
例えば、一回目にガソリンを満タンにした時メーターが6500だったとします。
その後二回目の給油の際、メーターが6600で、ガソリンを満タンにするのに10リットル入れたとします。
そうすると
(6600-6500)÷10=10
となり、実燃費は10km/Lとわかります。
より確実な実燃費を知りたい時は、この方法で何度か実燃費を測り、その値の平均値を出してみましょう。
それではさっそく新型ジムニーの実燃費
新型ジムニーの実燃費はどのくらいなのでしょうか。
ネット上の情報などを色々調べてみました。
ユーザーの口コミなのを平均すると、AT車で10km/L弱、MT車で11km/Lくらいです。
MT車の方が燃費がいいのは、大方の一致する意見のようです。
中には「どこかが故障していたらしく、5km/L以下だった」「長距離走行で15km/Lでした」など、かなり運転の状況によって違うようです。
ジムニーの燃費を工夫して向上させよう
燃費は少しでもいい方がお財布に優しくなります。
ガソリン代もそれほど安いとは言えない昨今、どのようにすればなるべく燃費を抑えることができるのでしょうか。
メンテナンスをしっかりする
特にオフロード走行を得意とするジムニーは、それだけメンテナンスも必要になってきます。
定期的にメンテナンスをして、燃費を向上させましょう。
例えば、タイヤの空気圧が低下していると余計なパワーを使うことになるのでそれだけ燃費が上がります。
タイヤの空気圧は少し高めが燃費にはいいですが、あまり高すぎるとタイヤの性能を損なったり摩耗の原因となったりしますので気を付けましょう。
他にも、エンジンオイルなどのオイル類の定期的な交換も燃費を向上させます。
エンジンオイルは劣化するとエンジンの性能を損なったり、最悪エンジンの故障につながったりするので注意しましょう。
不要な荷物は積まない
ジムニーはほかの軽自動車に比べ、ラダーフレームなどの構造を採用しているため構造上300キロほども重い構造になっています。
軽自動車の重さは600キロ程度で、軽いものは600キロを切るものもあり、軽自動車の大きさでこの重量の差はやはり燃費にも響いてきます。
もともと車体が重く頑丈な構造になっているため、なるべく不要な荷物を載せない方が燃費がよくなります。
オフロード走行に向いている車のため、キャンプなどのレジャーにもってこいの車ですが、荷物はこまめに積み下ろししましょう。
必要ない時は二輪駆動にする

出典:http://www.suzuki.co.jp/car/jimny/performance_eco/
ジムニーは四輪駆動のパワーのある車ですが、4つの車輪を動かすにはやはりガソリンを使います。
写真のようにジムニーはパートタイム4WDを採用しており、四輪駆動と二輪駆動を切り替えることのできます。
市街地を走る際などは二輪駆動にしておくと燃費の向上が見込めます。
また、アクセルは急に踏み込んだりせず、なめらかな運転を心がけましょう。
オフロード走行を楽しもう
新型ジムニーはなんといっても頑丈で力強い走りが魅力です。
発売開始からこの魅力は一貫しているため、ジムニーのファンは非常に多くいます。
あなたも上手に工夫して燃費を向上させつつ、ジムニーでのオフロード走行を思う存分楽しんでください。