
4代目スズキ ジムニー(JB64)は、原点回帰を実感する無骨なスタイルで大きな話題となっています。
絶賛されているエクステリアに負けないインテリア、特に改善された内寸と内装色、そして内装改造(カスタマイズ)に焦点を当て紹介します。

出典:http://www.suzuki.co.jp/car/jimny/styling/
目次
新型ジムニーの内寸とスペックに現れない驚きの広さ
室内長+100mmの効果

出典:http://www.suzuki.co.jp/car/jimny/interior/
内寸スペックは以下のとおりです。
・室内幅・・・1300mm
・室内高・・・1200mm
先代に比べ、室内長が100mm長くなっています。
これによりフロントシート・リアシート間が40mm拡大されています。
わずか40mmですが、後席の居住性が数値以上に向上しました。
身長170cmの男性がフロントシートを好みに調節して、そのままリアシートに座ると拳1つ分の空間があります。室内長が伸びたことの効果が現れています。
これに伴い、フロントシートのスライド量も増え、リアシートへ乗り込むスペースが広がって、乗り降りしやすくなりました。
スペックに現れていない効果

出典:http://www.suzuki.co.jp/car/jimny/luggage/
後席に座ると肩周りに大きな余裕があります。
先代モデルよりもサイドのボディパネルが垂直に作られており、リアサイドウインドウも大きいものとなり、全く窮屈ではなくむしろ開放感さえも感じられます。
また、この四角いボディのスペース効率の改善は、荷物を効率よく積み込むことにも貢献します。
小さなことですがJB64は先代に比べ、Aピラーが立っています。
これによって、フロントシートの圧迫感が減少し、Aピラーの陰に隠れる右前方の死角も少なくなりました。
フルフラットになるリアシートは使える!

出典:http://www.suzuki.co.jp/car/jimny/luggage/
荷室スペックは以下のとおりです。
・荷室幅・・・1300mm
・荷室床面長
(通常時)・・・・・ 240mm
(後席畳み時)・・・ 980mm
こうして見ると、あまり広いラッゲージスペースではないように見えます。
特に、通常時240mmというラッゲージスペースはかなり狭いものです。
ところが、今回のJB64ジムニーの大きな注目ポイントが、リアシートがフルフラットに畳めることなのです。
さらに、フロントシートのヘッドレストを外して倒せば、全面フルフラットにすることが出来ます。
約170cmの長さの空間ができますから、車中泊も可能で、メーカーアクセサリーのウレタン製ベッド・クッション(170cm ☓ 54cm)を使うとさらに快適な居住空間が生まれます。
新型ジムニーの内装色・室内色の工夫は?
インテリアカラーはブラック基調

出典:http://www.suzuki.co.jp/car/jimny/interior/
運転に集中できる空間とするために、無駄な色や余計なデコレーションは排除した結果インテリアカラーはブラック一色となっています。
車内のトリムが無い部分は金属ボディがむき出しなのでボディカラーとなるため、どのような色とも馴染めるようにという判断でもあります。
スイッチなどの操作をする部分は、目線を誘導する必要があるため、光りのある金属的装飾が施されています。
ただし、すべてが単調なブラックではありません。
新開発の二種類のシボが採用されています。
ひとつはインパネのアッパー部分が横基調の緻密感を表現する幾何学シボとなっています。
もうひとつはアシストグリップやドアグリップに採用されている、マットな質感で傷が目立たなく、最優先の機能であるグリップ性がよくなるシボ、といったきめ細かい配慮で上質感を醸し出しています。
また、メーターガーニッシュは他の部分とは全く異なった硬質感を表現させています。
ポリカーボネイト系素材で形成加工金型表面に繊細なヘアライン加工を施して、これをメーターガーニッシュ表面に転写させています。
これにより、計器としての精密さを表現させています。
もちろんただの飾りではなく、ヘアラインで光を拡散させて太陽光の反射緩和効果もあります。
シートもブラック基調であるが、2種類を用意している
シート表皮は2種類となっています。
ひとつは、シンプルなブラック糸で編みの組織の違いと糸のグロス感の差で柄をつくるもの、もうひとつはイエローを差し色とした構成となっています。
これは、どのボディカラーでもイエローが採用されています。
ブラック基調のインテリアは車内が狭苦しく感じないか?
天井部分の内張りは、ホワイト系の素材が施されていますので、垂直に作られたサイドボディパネルと相まって、窮屈さを感じることはありません。
新型ジムニーのおすすめ内装をより便利に改造したら・・
まずは手軽に純正アクセサリーのシートカバーの紹介
インテリアのイメージチェンジをします。以下の3種類が用意されています。
革調シートカバー

出典:http://www.suzuki-accessory.com/jimny/HTML5/pc.html#/page/12
材質がPVC(表)ポリウレタン(裏)の高級感のある革調のシートカバーです。フロントシート用は歴代ジムニーのマスコットであるサイのワンポイントがデザインされています。
タイヤパターンをイメージしたシートカバー

出典:http://www.suzuki-accessory.com/jimny/HTML5/pc.html#/page/12
材質がポリエステルのタイヤパターンをイメージした図柄がデザインされています。
防水シートカバー

出典:http://www.suzuki-accessory.com/jimny/HTML5/pc.html#/page/12
ジムニーはアウトドアでの使用が頻繁であると考えられます。そこで、防水シートカバーが用意されています。海山のレジャーや、建設現場や農作業での過酷な使用でも重宝します。
ラゲッジに役立つ純正アクセサリーアイテム
ラゲッジマット(バンパーカバー付き)

出典:http://www.suzuki-accessory.com/jimny/HTML5/pc.html#/page/14
荷室部分だけでなくリアバンパーも覆うカバーです。
ラゲッジに荷物を積み込む際、バンパーに傷をつけてしまうことがありますが、この防止対策も兼ねています。
後席の可倒機能にも対応していますので、後席をフルフラットにしている状態でも汚れを気にせずに荷物を積み込めます。
ラゲッジマット(トレー形式)

出典:http://www.suzuki-accessory.com/jimny/HTML5/pc.html#/page/14
リアのラゲッジの床にぴったりとはまる防水タイプのトレーです。汚れた荷物や濡れた荷物を積み込めます。魚釣りなどのアウトドア・レジャーで活躍します。
リアゲートネット

出典:http://www.suzuki-accessory.com/jimny/HTML5/pc.html#/page/12
テールゲートを開けた際の荷物の落下を防ぎます。
ロッドホルダー

出典:http://www.suzuki-accessory.com/jimny/HTML5/pc.html#/page/12
天井部分に、フィッシングロッド3本まで固定できます。
インテリア純正アクセサリー

出典:http://www.suzuki-accessory.com/jimny/HTML5/pc.html#/page/12
本革ステアリングホイールカバー、本革ドアグリップカバー、本革パーキングブレーキカバー、そして本革助手席グリップカバーが用意されています。色はそれぞれ、ブラウンとブラックです。
軽量化のための内装改造

出典:https://minkara.carview.co.jp/userid/1891415/car/1413641/2382010/note.aspx
普段は4人乗らないので外したそうです。
スッキリとしてとても参考になります。
ジムニーの最大の美点は、コンパクトで軽量な車体です。
軽量な車両がいかに有効であるかは、ヒルクライム性能でわかります。
3ナンバーのハイパワークロスカントリー四輪駆動車が登坂できないような急傾斜地をジムニーが軽々と登り切る場面をよく見ます。
また、降雪地方での走行も軽量なジムニーは安全に走行可能です。
とはいえ、ジムニーは軽自動車としては重い部類に入りますので、オンロードでのクルージング性能向上と、オフロードでの走破性向上のために軽量化をしたいものです。
ボディ、駆動系または足回りの軽量化は大掛かりですが、内装改造による軽量化は比較的簡単にできます。
一番簡単な方法は、リアシートを取り外してしまうことでしょう。ジムニーというクルマの性格上、頻繁に4人乗車で長距離を走るというケースは稀でしょう。
そこで、リアシートを外します。(ただし、車検時には装着の必要があります。)
写真のジムニーは、リアシートを外してホームセンターの切り売りマットを敷いたとコメントがありますが、どう観ても純正アクセサリー装着としか思えない見事な仕上がりです。
ジムニーに詳しくない人であれば、初めから2シーターのクルマと思うことでしょう。
しかも清潔感があり、このクルマから食料品が出てきてもためらわず食べることが出来ます。(実際、災害救援物資をこのジムニーで運ばれたそうです。)
リアシート2座席で約15kg前後の軽量化ができるようです。たかが15kgと思われるでしょうが、排気量660ccのクルマの15kgと、2800ccディーゼルターボのクルマの15kgとでは軽量化によるメリットが顕著であることは言うまでもないでしょう。
スズキジムニー内装解説のまとめ
極めて端正な佇まいの4代目ジムニーは、販売開始直後から爆発的売れ行きを記録しています。
端正なエクステリア同様、水平基調のシンプルでありながら安っぽさはまったく無いダッシュボードとラッゲージルームの内装はエクステリアとの整合性があり、とても秀逸なトータルデザインとなっています。
デザインと性能がこれほど高レベルでマッチするクルマは日本のみならず海外においても稀有な存在です。