
コンパクトなのに大容量、アウトドアな顔してスタイリッシュで都会的、
そんな両極端な二面性を兼ね備えたSUV軽自動車が満を持してスズキ株式会社からフルモデルチェンジし登場しました。
運動神経抜群なのに、超オシャレ。
学生時代そんな男の子や女の子に憧れましたよね。
でも、万能選手だからこそ、落とし穴が存在しているかもしれません。
その落とし穴とは?
そう、街乗りシーンでは欠かせない機械式駐車場の制限サイズ。
「うちのマンションに停車できるのかな?」
「あのショッピングモールの駐車場は入れる?」
今日は、そんな疑問を解決してみたいと思います。
目次
唯一無二のSUV軽 新型ジムニーの外寸とその機動性

出典:http://www.suzuki.co.jp/car/jimny/styling/
他車比較と言っても、なかなか比較対象が見つけられないのが、この本格SUV軽自動車のカテゴリー。
過去には各社から発売されていましたが現在、このカテゴリー車種を販売しているのは、スズキだけです。
唯一無二の本格SUV軽自動車と言っても過言ではありません。
では、具体的なサイズ云々を解説していくに当たり、この新型ジムニーだけにしかできない走りを具体的なシチュエーションを通じて見てみましょう。
このサイズだからできる唯一無二の理由【山編】
間もなく紅葉シーズンを迎える北アルプス。
道幅の狭い曲がりくねった林道を進んでいく。
そんな時に限ってやってくる対向車。「えっ、レールの脇、崖ですけど・・・。」と緊張した経験のある方も多いのではないでしょうか。
山間部を走行する際にはよくあるシチュエーションと言えます。
20年ぶりにフルモデルチェンジを果たしたスズキ・新型ジムニー。
そんな山間部のありがちなバッドシチュエーションでのドライブも安全にかつ難なくこなしてくれます。
このサイズだからできる唯一無二の理由【海編】
芳醇の海、相模湾。そんな海に面した伊豆半島の磯際には、毎年おいしい秋の魚が押し寄せます。
高低差の激しい坂道だってなんのその。
最低地上高が20.5cmと凹凸の激しい坂道でも車両下部をこすることなく磯際まで安定・安全な走りで届けてくれ、
あなたのフィッシングライフのよきパートナーになることでしょう。
新型ジムニーの外寸解説
外寸は、
長さ3.395m
横幅1.475m
高さ1.725m
であり、様々なアウトドアシーンに対応できる十分な居住空間を確保したボディーです。
また、最少小回半径も4.8mであり、林道の非常路側での転回や街中の細い路地での転回も全く問題ありません。
このサイズだからこそ、今も昔も、日本のアウトドアシーンになくてはならない存在として君臨し続けているのです。
こう見るとやはり、アウトドアシーンでの用途となると向かうところ敵なしの印象を受けます。
しかし、ここからが本題です。
アウトドアシーンで大活躍するこのサイズ感。
街乗り車としてはまるのか。
街乗りする以前に駐車場に収まるのか。次にじっくり解説していきます。れるの?
新型ジムニー 果して機械式駐車場に停められるの?

出典:http://www.suzuki.co.jp/car/jimny/styling/
転載した画像のように、広々とした駐車スペースがあればまず悩まない問題です。
しかし、都市部に居住する方、特にマンションに居住する方にとっては、車両購入前の判断として、
この機械式駐車場に駐車できるかできないかは絶対クリアーしておかなければならない大前提の課題と言えます。
一番スペースが取れない土地の機械式駐車場
機械式駐車場と言っても様々な種類のものがあります。
ごく一般的なマンション等で設置されている「多段ピット型」と呼ばれる鉄格子に車を入れて重ねていくような形式の駐車場。
あるいは、「ターンテーブル型」と呼ばれる円形の台に車を乗せ車庫に自動収納する形式の駐車場。
これらの他にもたくさんのタイプの駐車場があります。
問題になるのは、新型ジムニーのアウトドアでは十分な居住空間を確保しているがゆえに生じた車高が、この機械式駐車場に収まるかということです。
一昔前までであれば、問答無用で「機械式駐車場では1.55mが制限高。ほとんど停められない」というのが答えでした。
しかし、深く掘り下げ調べてみると、今は少しだけ、その答えも変わってきているのではという印象を受けます。
販売シェアを広げてきた車高のあるミニバン。
車高を抑えた作りであるトヨタ・シエンタでも1.675mです。
そのシエンタと同クラスのホンダ・フリードは、1.7m超、さらに上のクラスを見れば、軒並み1.8mを超えるサイズの車両ばかりです。
ファミリーカーと称されるミニバンが停められる駐車場でなければマンションだって売れない、
マンション建設の業界もそのような認識を持ち始めているのか、新設の機械式駐車場はもちろん、
既設の機械式駐車場においても改良に着手しているマンションが増えているようです。
一つだけ具体例を挙げておきます。
日本で一番地価の高い銀座。そのおひざ元である東京は中央区勝どき。
地価の高い場所だけあり、極力駐車スペースは抑えたいと思うのが建設側の本音かと思います。
そんな、都内一等地のマンションの駐車場でも、地下や立体での平置き駐車場が多く、立体での平置きの場合、
配管等の特別な制限を受けない場所以外は、おおよそ1.8m~2.1mを制限としている駐車場が多いのが現状です。
新型ジムニーの車高を気にされている方も、少しは心配が和らいだのではないでしょうか。
和らいだ後は、思いっきり街に繰り出しましょう。
次は、新型ジムニーのもう一つの魅力「外装」について説明していきます。
新型ジムニーの魅力!その収容力と外装&幅広い外装パーツに迫る
スズキ・ジムニーというとアウトドアシーンでのライドイメージのみが先行しがちです。
しかし、フルモデルチェンジを果たした新型ジムニーは革新的にそんなブランドイメージの払拭に成功しています。
現在も販売台数を伸ばしている同社のハスラー。
その洗練されたボディー形状をよりクラッシックにし、本物の「道具」に進化させた印象を受けます。
だからといって、「道具」に寄せすぎないスズキ自動車の思いが込められ、街乗りシーンにも決して浮くことのない外装となっているのです。
そして、特筆すべきは収容力。
その魅力についても触れてみましょう。

出典:http://www.suzuki.co.jp/car/jimny/luggage/
さぁ、スズキ新型ジムニーに乗って街へ繰り出してみましょう。
昨日の登山ギアを乗せたままでも大丈夫。
気持ちよく街を快走し、高速道路でも他車に力負けしない走りでアクアラインへ。
青く広い海を背景に気分は最高潮です。向かった先は三井アウトレットパーク木更津。
広々とした室内とラッゲージスペースには、衣料品からインテリアグッズ、さらにはアウトドアグッズだってたっぷり買い物を積むことが可能です。

出典:http://www.suzuki.co.jp/car/jimny/luggage/
買い物を沢山抱えて広い駐車場へ向かう。
特徴的なボディーデザインだから大丈夫。
一目で自分の車を見つけることができます。
広いラッゲージスペースには、リアシートを倒せば、352リットルの大容量の荷物が積載でき、大型インテリア店での急な買い物にも対応可能です。
際立つ外装はハードなバンパーと選び抜かれたカラーが魅力

出典:http://www.suzuki.co.jp/car/jimny/detail/

出典:http://www.suzuki.co.jp/car/jimny/detail/
ジープのような力強さとスタイリッシュさを日本人好みにアレンジした外装の新型ジムニー。
「ヨンク」と称される四輪駆動車を象徴する張り出したバンパー。
その力強く張り出したバンパーに生えるビビッドカラーのボディー。
もちろん、単色のブラックやホワイトといった基本カラーも、なじみ深いシックな印象与えてくれます。
カラーバリエーションは、しっかりと的を絞って12展開。
基本の8色にツートンアレンジしたものなどを加え、幅広いニーズにこたえるカラー展開となっています。
・キネティックイエロー ブラック2トーンルーフ(DG5)
・キネティックイエロー ブラックトップ2トーン(DHG)
・キネティックイエロー(ZZB)
・シフォンアイボリーメタリック ブラック2トーンルーフ(2BW)
・シフォンアイボリーメタリック(ZVG)
・ブリスクブルーメタリック ブラック2トーンルーフ(CZW)
・ブリスクブルーメタリック(ZWY)
・ミディアムグレー(ZVL)
・ブルーイッシュブラックパール3(ZJ3)
・ジャングルグリーン(ZZC)
・シルキーシルバーメタリック(Z2S)
・ピュアホワイトパール(ZVR)
お勧めは、ジャングルグリーン。
アウトドアシーンでは景観を乱すことなく、自然色と同化し、また、街角では、街路樹の緑にマッチします。
本格SUVの特徴でもある存在感のあるバンパー。
その力強さのバランスを整えるために一工夫。
車両正には丸型ヘッドランプを採用することで、女性受けするキュートさの演出が施されています。
一方で5つのスロットルグリルでクラッシックかつ男らしさも表現されています。
また、特徴的な外装パーツであるボンネットにはクラムシェルフードを採用するとともに、
ボディー形状がフラットであり降雪時には雪がたまりにくいといった「ヨンク」ならではのハードユーザー仕様が施されているのも魅力です。
こんなところにも、ハードユーザー向けの工夫があります。
台形のタイヤホイールハウス。
近年頻発する都市部での大雪。
そんな急な降雪でも大丈夫。
容易でスピーディーなタイヤチェーンの装着が可能です。
悴んだ手に狭いタイヤホイールハウスはストレス以外の何物でもありません。
オフロードでありがちなタイヤのパンク。
そんな不測の事態でも、台形かつ空きスペースのきいたハウスだからタイヤ交換もスムーズに行えます。
さらにはもう一つ。
ドアを開けた際に車内への雨水の侵入を防ぐドリップレールが採用されていますので、急な雨でも慌てずに済みます。
また、積載幅の広いルーフキャリアの設置が可能で、自分なりにカスタマイズすることが出来ます。

出典:http://www.suzuki-accessory.com/jimny/HTML5/pc.html#/page/10
基本となるベースキャリアにスキー&スノーボードアタッチメント、そして力強い白サイのスペアタイヤカバーを取り付けた画像です。
スノーボードを2枚乗せるとどうしても乗せられている感が出てしまいスケールが小さくなりがちな軽自動車ですが、新型ジムニーならそんなことは全くありません。
スキー場へ向かう雪道で、前方の車両がこの新型ジムニーだったら牽引されているくらい心強い気持ちを感じそうです。
まさに雪上の救難車と言ってもいいかもしれません。
詳細及びそれ以外の外装パーツのスタイル別シリーズ(オプション)は次のとおりです。
・オフロードスタイル
・サバイバルスタイル
・ヘリテージスタイル
・リバイバルスタイル
(詳細参照:http://www.suzuki-accessory.com/jimny/HTML5/pc.html#/page/10)
新型ジムニー コンパクトな外寸でアウトドアを駆ける力強さ
ここまで、新型ジムニーの外寸とサイズ感、そして「魅力」について記述してきました。
ここでもう一度おさらいをしておきましょう。
まずは、機械式駐車場の問題。
先述は都内一等地での駐車場と少し極端な場所と例をあげましたが、どの地域の駐車場においても、制限高を2m前後としている駐車場(機械式含む。)が商業施設を含め多くあります。
結論としては、既設で年数の経過した機械式駐車場は要注意。新設であれば、要確認。といったところでしょうか。
これだけ、様々な年代と形状の異なる機械式駐車場がある現在では、駐車の可否を問うボーダーラインが見えにくいため、歯切れの悪い結論となってしまうことをご容赦ください。
しかしながら現実的には、筆者の所有する車両も1.8mを超えていますが、駐車場で困ったことは一度しかありません。
古い建物の多い駅前ビル近くの駐車場を探していたときのみでした。
新型ジムニーの車高1.725mは、これだけ車高のある車が普及した現在は、ごく一般的な車高として認識されているといえます。
心配しすぎる必要はありません。
それよりも、もっと新型ジムニーの良さを見つめるべきだと思います。
最後に新型ジムニー最大の魅力をもう一度確認しましょう。
もっとも活躍できるフィールドは、やはりアウトドア。
四季折々、美しく、時に厳しい姿を見せる自然。
昨今も地震、大雨と甚大な被害をもたらす自然災害が頻発しています。
そのあらゆる過酷な状況でも新型ジムニーとなら安心できるはずです。
危機的状況に巻き込まれた際に、周りをも助けてくれる車になるかもしれません。
大雪の悪路に大型トラックを牽引している動画をご覧になった方も多いのではないでしょうか。
大雪、オフロードありとあらゆるタフな状況でこそ本当の力強さを発揮します。
そして、特筆すべき外装の仕上がり。
街乗り、買い物にだってオシャレにかっこよく!そんな思いも新型ジムニーなら叶えてくれます。
先代から受け継がれたハードユーザー仕様のDNAをそのままに、
現代の車事情に即したアイデアとデザインをギュッと埋め込み、タフさで包んだ秀一なSUV軽自動車に仕上がっています。
是非一度ご覧になってはいかがでしょうか。