
車を買ったらまずやってみたいと思うのが、一番手軽にできるドレスアップ術となるタイヤの交換。
新型ジムニーの場合、タイヤサイズやタイヤのサイズアップ、タイヤ交換はどうすればいいでしょう。
ここで考察してみます。
目次
新型ジムニーの純正タイヤサイズはどうなってる?
まず、タイヤサイズの見方について触れておきましょう。
タイヤのサイドを見ると「195/65R15 91S」など数字とアルファベットの羅列が刻印されています。

出典:https://uppit.upgarage.com/knowledge.php?post_id=18082
これがタイヤサイズやタイヤの限界性能をすべて示しているのです。
「195」はタイヤの幅のサイズを表していて、単位はミリメートルになります。
「65」はタイヤの扁平率を示しており、単位はパーセントです。
扁平率というのは、タイヤの断面幅に対しての断面高さを示しており、この数字が小さければ小さいほどタイヤは平べったくなっていきます。
「R」はラジアル構造のタイヤであることを示していますが、これはサイズの話とは直接関係なく、ほとんどのタイヤはラジアル構造のタイヤなので特に気にしなくても構いません。
最後の「15」はそのタイヤに適合するホイールのリム径を表し、タイヤの内径と一致します。
単位はインチとなっています。
「91」ですが、ロードインデックスといって、タイヤ1本で規定の条件下において支えることのできる負荷荷重の指標を表します。
「91」の場合は1本で615kgまで支えることができます。
最後の「S」ですが、速度記号(スピードインデックス)を表します。
すべてアルファベット表記で、規定の条件下でそのタイヤが走行できる最高速度を表しています。
「S」の場合は180km/hまで走行可能なことを示しています。
「195/65R15 91S」と表示されていれば、タイヤ幅が195mm、扁平率が65%、ラジアルタイヤで、リム径15インチというタイヤサイズを表し、1本で615kgの耐荷重と180km/hの走行が可能であることを示しています。
前置きが長くなりましたが、新型ジムニーではタイヤサイズはどうなっているでしょうか。

出典:http://www.suzuki.co.jp/car/jimny/
新型ジムニーは上から「XC」「XL」「XG」と3グレード用意され、それぞれにAT車とMT車が設定されています。
タイヤサイズに関してはすべて一律で「175/80R16 91S」となっています。
これを読み解いていくと、タイヤ幅175mm、扁平率80%、ラジアルタイヤで16インチのリム径、615kgの耐荷重で180km/hの走行ができるタイヤ、ということになります。
形状で言うのであれば、幅が細く、径の太いタイヤを装着しています。
新型ジムニーのタイヤをサイズアップ・リフトアップとは?
タイヤのサイズアップには2つの方向性があります。
ひとつはホイールを変えずに、タイヤのサイズだけをホイールが許容できる範囲でサイズアップする方法。
もうひとつは、ホイール自体を交換して車体と干渉しない程度までタイヤとセットでサイズアップする方法です。
一口にサイズアップと言っても、タイヤ自体は16インチホイールでサイズが合えば、どんなサイズのタイヤを装着することが可能です。
ここで重要なのが、車の特徴に合ったタイヤを選ぶということです。
例えば、215/50R16というタイヤもジムニーに装着することはできます。
スポーツカーでよく見る「タイヤが太く、扁平率が高い」タイプで、太くて平べったいタイヤです。

http://car-moby.jp/269705
このタイヤの場合、タイヤの幅が太く、扁平率が高いためタイヤの設置面積が大きくなるので、安定した高速走行ができるわけです。
ですが、ジムニーにこのタイヤは必要ありません。
なぜなら、高速で走ることが目的ではなくて、オフロードを安定して走ることが重要だからです。
また、旧型のジムニーやジムニー以外のオフロード車を見ればわかると思いますが、オフロード車は車高が高く、タイヤも径の太いタイヤの方が似合うのです。
車高の高いスポーツカーが格好悪く見えるように、車高の低いオフロード車もまた格好悪く見えるのです。
オフロード車にはオフロード車の、スポーツカーにはスポーツカーに合ったタイヤがあり、セダンやミニバン、街乗りで使う軽自動車などそれぞれ目的にあったタイヤが用意されているので、そこを外さないようにしなければいけません。
ということを踏まえて、改めて新型ジムニーのタイヤのサイズアップを考えてみましょう。

http://www.suzuki.co.jp/car/jimny/styling/
ジムニーの場合、純正ホイールを活かしたままサイズアップを図る人が主流です。
その場合、純正の「175/80R16」から「185/85R16」や「195R16」と幅が少し太めで径を大きくするのが無難な選択です。
もう少し外径を大きめに取った「7.50R16」や「7.00R16」「6.50R16」なども選択肢に入り、これでだいたい純正より2インチ程度リフトアップしています。
装着できる限界のサイズは「235/85R16」ですが、限界までサイズアップすると場合によってはパーツに干渉するなど、支障が出る場合があります。
ホイールごと変えてインチアップを図ることもできます。
ただ、それでもジムニーは軽自動車なので軽自動車の規格に収まる範囲でインチアップしなければなりません。
また、大径タイヤを収めるためにあちこち改造すると、構造変更と見なされて軽自動車規格にも関わらず、登録を普通車にしなければならなくなる可能性が出てきますので、あまり大きな変更はおすすめできません。
あと、オフロード車のタイヤではタイヤのトレッドの種類も気にしたいところです。
路面が柔らかい土や泥でもしっかりグリップするマッドテレーン。
オフロードだけでなくオンロードでも使える静粛性を持っているオールテレーン。
高速走行などよりオンロード走行性能を高めたハイウェイテレーン
の3種類があります。
自分の乗り方でトレッドを選んでみましょう。
ジムニーのタイヤ交換はどうする? タイヤ交換方法は?
新型ジムニーに見合ったタイヤがわかったところで、いよいよタイヤ交換です。
純正ホイールを活かしてタイヤのみを交換するにしても、ホイールとタイヤをセットで交換するにしても、車を店に持ち込む必要があります。
オートバックスやイエローハットのようなカー用品専門店はもちろん、タイヤ専門店などでタイヤやホイールを購入することができます。

出典:http://www.autobacs-yokosuka.com/yokosukasahara/index.html
また、車を購入したディーラーでもタイヤの交換やメーカーで用意している交換用ホイールがありますので、それらを選ぶこともできます。
購入したタイヤをホイールに装着する作業は自分では難しいので、店でやってもらう必要があります。
外したタイヤですが、施工してもらった店から引き上げる必要がありますが、カー用品店などでは、手数料を払うことで外したタイヤを保管してくれるサービスもあります。
自宅にタイヤの置き場がなかったり、保管が面倒ということであれば、こういったサービスを利用するのも手です。
ホイールに装着されたタイヤの交換ですが、これもまとめて店でやってもらうことができます。
純正ホイールを使ってタイヤのみを交換してもらった場合は、必然的にお店でタイヤ装着までやってもらうことになります。
ホイールごとタイヤを交換した場合は、ホイールに装着されたタイヤを持ち帰って、自分でジャッキアップして交換することもできます。
自分でタイヤ交換をするのであれば、フロアジャッキがあればベターですが、付属している車載のジャッキでも作業できます。

出典:https://minkara.carview.co.jp/userid/1913274/car/1431242/2696981/note.aspx
流れを簡単に説明すると
・車のジャッキポイントにジャッキを当てて車体を持ち上げる
・タイヤのボルトを外す
・タイヤを外して交換
・ボルトを仮締めし、ジャッキをおろしてタイヤを接地させてから本締め
という作業になります。
作業自体は場所を取りますが、難しいことはないので自分でやってみるのもアリでしょう。
まとめ ジムニーだからオフロード車にぴったりのタイヤを選ぼう
ジムニーのようなオフロード車の場合、タイヤサイズだけではなくタイヤのトレッドなども気にする必要があります。
ただ、上手くタイヤ選びができれば、見た目にも車高が上がって簡単にドレスアップできるだけでなく、満足する走行性能を得ることができます。
タイヤの購入が手軽にできる分、タイヤ選びはいろいろ吟味して決めるようにしましょう。