201875日にフルモデルチェンジがおこなわれた4代目ジムニー、長い歴史と人気の高さには定評があります。

そんな、新しいジムニーの「スペック」「乗り心地」「走行性能」を中心にレポートしていきます。

これまでのジムニーとどこが変わったのか?

進化した部分はどこなのか?

ワクワクしますね

では、一緒に見ていきましょう。

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まずは、新型ジムニーのスペックから

ジムニー

http://www.suzuki.co.jp/car/jimny/

初代ジムニーが登場したのは1970年で今から48年前になります。

初代ジムニーは、空冷式直列2気筒エンジンを搭載し、排気量は359㏄でした。

ジムニー

http://www.suzuki.co.jp/car/jimny/special/history/lj10.html

そして今回発売された新型ジムニーと初代ジムニーとのスペックを並べてみると

初代ジムニー

全長2,995㎜ 全幅1,295㎜ 全高1,670㎜ ホイールベース1,930㎜ 車両重量600㎏

新型ジムニー

全長3,395㎜ 全幅1,475㎜ 全高1,725㎜ ホイールベース2,250㎜ 車両重量1,030㎏

48年間の成長ぶりが伺えます。

総排気量も、658㏄となり、エンジンは水冷4サイクル直列3気筒インタークーラーターボを搭載し、さらに力強い走りを実現しています。

ちなみに3代目とボディスペックを比較してみると全高が10㎜アップしているだけなのです。

しかし、角ばったデザインが大きく見せている他に、地上最低高が5㎜アップしているところも影響しているようです。

ここにも長く培われたジムニーイズムが生かされているのでしょう。

最大出力(kw/rpm)ネット:4764PS/6,000。

最大トルク(Nm/rpm:96(9.8kgm)3,500の数値となっています。

ちなみに軽自動車のスポーツタイプであるホンダS660と比べてみると

最大出力(kw/rpm)ネット: 47(64PS)/6,000.

最大トルク(N・m/rpm):104(10.6kg・m)2,600になります。

これは、他の軽自動車と数値を比べると上位クラスとなります。

なお、軽自動車クラスでも俗に言われるスポーツタイプと比べれば、(例えばホンダS660)ちょっと低い数値になります

しかし、ジムニーは4WD専用車ですので、スポーツタイプと比べてはいけません。

どのような悪路も力強く進んでくれます。

それを可能にしてくれるのは、175/80R16の太く大きいタイヤだからこそ。

そして、そのタイヤから伝わる振動を受け止めるのが、ジムニーが成長しながら育ててきたフレームになります。

4代目ジムニーが採用しているのはラダーフレーム構造と呼ばれ、はしご型のフレームになっています。

ジムニー

http://www.suzuki.co.jp/car/jimny/

この構造が様々な悪路を想定しており、フレームの高い強度と耐久性を実現し、ボディを支えているのです。

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新型ジムニーの収納力も魅力的

次に、アウトドアに必要な荷物を積載する場所ですが、大きな開口部を特徴としながら

荷室幅1,300㎜ 荷室高850㎜ 荷室床面長240㎜

これだけでは足りないと、後部座席を前に倒せばさらに980㎜の長さを実現しました。

9.5インチのゴルフバックが2個搭載できます

ジムニー

http://www.suzuki.co.jp/car/jimny/luggage/

これだけ大きい収納力があれば、バーベキューやキャンプ、そしてゴルフに出かける時も全く苦になりません。

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新型ジムニーの乗り心地はどう変わった?

ジムニー

http://www.suzuki.co.jp/car/jimny/

乗り心地には「シート」も重要ですし、さらには乗った時の見た目も重要です。

 

新型ジムニーの内装はオシャレでシンプル!

内装から見ていきますが、最初の印象は、なんと言っても「シンプル」。

現代の車の内装イメージは、現代的な、コックピットをイメージさせるような、おしゃれなイメージを感じます。

しかし、ジムニーはシンプルと単純な操作性を追求したようなイメージで、そこにジムニーらしさを感じてしまいます。

ジムニーには、一応後部座席が存在します。

が、これが狭い・・でも4代目ジムニーが狭いのではなく、これまでも狭かったのです。

ジムニーを知る人には後部座席の狭さもジムニーらしさと言えるでしょう。

まずは結果として、後部座席は狭い上に乗り心地は良くありません。

本題の乗り心地は想像以上にGood

 

では、本題の乗り心地ですが、シートに腰掛けてみると、意外に良いです。

シートのクッションがかなり分厚く作られているため、座った感じはとても良く、スズキも「悪路での乗り心地と長時間の運転にも疲れないよう」との見解を示していました。

では、エンジンを始動してみると、これが静かなのです。

しかし、これは現代の普通自動車または軽自動車と比べたら普通の静かさ

ジムニーを知る人からすれば静か、これから始めてジムニーに乗る人は普通と思ってください。

走り出しはもちろんパワフルです。

これはATであってもMTであってもパワフルです。

こういったところは4WDならではであり、特にMTの場合はエンスト知らずというところでしょうか。

普通に静かと申し上げましたが、ここにはスズキの努力が詰まっています。

トランスミッションの振動を軽減するためにマウント方法に工夫を凝らしたり、ジムニー特有のラダーフレームとキャビンの間のブッシュを改良したりとスズキも努力と改良を重ねてきた証がこの静かさを実現させたのです。

もし、試乗する方がいれば普通と思わず、「スズキの皆さん、良く頑張った!」と褒めてあげてください。

もし、ジムニーが悪路走行を考えずに、庶民にウケるSUVを目指すならば、このフラフラ感は取り除くことができたはずです。

しかし、スズキは悪路走行を捨てなかった、ジムニーはSUVにこだわった証です。

そう考えると、この乗り心地はとても“優秀”だと評価します。

 

新型ジムニーの高速性能は?そして得意の悪路走行は?

次にジムニーの走行性能を見ていきましょう。

走り出してみると、これまでのジムニーのフラフラ感は軽減されたと見るも、やはり軽自動車で最低地上高が205㎜もあるのに、その割にはタイヤが細く、なおかつ直径が大きい。

しかし、これまで歴代のジムニーは、もっとフラフラした上に、ステアリングにも安定感がありませんでした。

さらに、悪路での下からの突き上げ感も強く、とてもうるさい車でした。

歴代ジムニーと比較すると、新型ジムニーは大きく改善されています。

 

さらに注視したいのがジムニーの改善された高速走行です。

ネットでも、これまでジムニーに乗ったことのある方々の評価で多いのが、「高速性能でハンドルがブルブル震える」という高速走行でのハンドル震えの理由の一つにステアリングダンパー機能の未装着があります。

ステアリングダンパーとはダンパーの効果で、ハンドルに負荷を与えます。

負荷が加わることで、ハンドルに安定感を与え、ハンドルが必要以上な動きをしてしまってもダンパー機能が安定感を保つことにより高速性能が安定します。

これまでジムニーにはステアリングダンパー機能が未装着でしたが、4代目ジムニーから標準装備となっているのです。

それゆえに、これまでジムニーを運転してきた方にはさらなる高速走行の安心感を、ジムニーに初めて乗車される方にも安心感を与えてくれます。

ジムニーの真骨頂!悪路走行はどう変わったのか

では、これまで悪路走行に定評があった走行性能はどうなのでしょうか?

そちらはもちろん問題ありません。

問題と表現するよりも、悪路走行にさらなる飛躍を遂げたと言っても良いでしょう。

ジムニー購入者の中には、「おしゃれなスタイルに惹かれた」「カスタムパーツの多さとカッコよさに惹かれた」という方も多いと思いますが、本来のジムニー仕事ぶり「悪路走行の走破力」を求めて購入した方も多いはずです。

ジムニーでなければ侵入できない場所や、林業などの現場、もしくは積雪した時など、侵入したが状況が変わっても帰ることができる車を求めてジムニーを購入する方も多いはずです。

そのことがわかっているスズキだからこそ、悪路走行には手を抜いてはいません。

3代目から4代目までの20年間を無駄にせず、フレームを鍛え、エンジンを鍛え、サスペンションを鍛え上げてきました。

特にこれまでフルタイム4WDだった駆動方法をパートタイムに変えることで、さらに悪路での性能を高めました。

 

ジムニー

http://www.suzuki.co.jp/car/jimny/

パートタイム式を取り入れたことで、必要な時に4WDにし、必要でない時は2WDに切り替える。

そのことにより、本来なら必要のない4WDでの走行を2WDで走ることができるのです。

4WDが必要ないところで、4WDで走るとぎこちなく、とても走りにくい上に、小回りもきかず4WDの切り替えレバーを操作していた記憶からもおさらばできるのです。

まとめ

いかがでしたか?

新型ジムニーは、すべてにおいて性能が向上しているのがよくわかりました。

長い間、培ってきた技術が詰め込まれています。

ジムニーの一番の魅力である悪路走行に妥協せず、高速走行の乗り心地や安定性を上げてきたところは、スズキの努力でしょう。

さらに見た目もカッコよく、内装もオシャレなのにシンプルになったジムニー!

あなたも、一度、見てみてはいかがでしょうか?

 

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